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寒い冬の夜の長風呂は読書が進むのだ


今日はまずもってめったにない地元での仕事のため長岡のクライアント様まで出動。
新潟市海岸部でもけっこうな積雪で連日マイッタマイッタなのだけれども、さすがに長岡はその倍以上の雪の壁。
丁寧に除雪されているがゆえのことだろうけど道路脇に屹立とそびえたつ雪の壁は相当な威圧感でヤワなオデの胃がチクチクと痛むほどでしたよ。
やっぱり今年は大雪だねぇ、とあらためて感じ入った次第です。

そんな例年にも増して寒い冬の風呂が長くなるのは必定でありまして、
だからといって風呂にぼぅ〜っと入ってるだけではすぐに飽きてしまうので、書物を一冊つかんで入るのが我が家の恒例行事となっています。
洗面所の箪笥の上にはいまだ読了できずに何年も鎮座したままの本があれやこれや並んでいて、
「そろそろオデの番かな?!」と彼ら彼女らはその出番を待ちわびています。
すべて途中まで読みかけで頓挫しているわけですからハッキリ言って「なんだつまらねー!」と見捨てられた方々なわけです。
それでもそのままその場に鎮座させられているということは、もしかしたら、いずれ時間が経てば、あるいは読むに足るものであるのかな?との密かに淡い期待をかけられているということで、ブックオフ行きの刑を免れているわけであり・・・

そしてここ数日手にしたのがジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」堀江敏幸の「おぱらばん」でありました。
どちらも短編集で、湯船につかって1話読み終わるとちょうど頭頂部にジットリ汗をかいて全身がポッカポカに温まっているという案配で、遂には読了と相成ったわけです。
まぁきっと「今さらコレ?!」と思われる方々も多かろうけれども購入当時読み出した頃は「う〜むむ、評判ほどのものでは?まぁオデの好みとは違う、かな?」と思ってしまい途中で読まなくなっていたのです。

特にジュンパさんのは在米(在英)インド人という主人公の設定(著者ご本人がそうなので)がどうにもイメージできなくてなんだか違和感ブリバリだったのだけど、未読の後半の短編を読んだらどれもおもしろくて(一番最後のは特に!)これはもう一度最初から読み直さねばと思いましたし、たしか長編もその後書いているそうなのでぜひ読んでみたいなぁと思いました。なんで最初からそう思えなかったんだろう?不思議だなぁ。

堀江さんのほうは(ホリエモンじゃねーぜ)これはもう「だまされてた!」でした。
てっきりこれはご本人のフランス遊学時代の想い出話しを綴ったエッセーだと思っていたら、とんでもない創作物語で、古いフランス文学(これ自体も本当の作品かどうかもオデには判断つかない…)を紹介するために巧妙に仕組まれたフィクションだったんだ、と今回途中から読み出してようやく気づきました。
この人の文章は若い(これを書いた頃は)くせに妙に円熟した文章なものだからうっかりだまされてしまいました。
ってオデだけかもしれませんが、まぁなんにしてもこの堀江さん(ホリエモンじゃねーぜ)の文章はすごく巧いと思います。
中でも「のぼりとのスナフキン」のスナフキン(ムーミンのね)の考察はおもしろかったですよ。

まぁこんな古いものを今さらあーだこーだと言ってもなんでしょうけれど、
つまらなくなって途中でほっぽっていた本ではあったものの、最後まで読んで「あれ?おもしろいじゃん!」と思えたこの冬の寒さに感謝です。
でも、雪はもういいぜ!

「停電の夜に」ジュンパ・ラヒリ
「おぱらばん」堀江敏幸